ごめんなさい!その2

慢性的な人材不足は学校教育にも大きな影を落とし、新聞でも目にするように未だに今年度の教員が確保できていない学校も多いようです。

2月に、コンサルに近い公立小学校の講師がハローワーク(職安)で募集されているのを知りましたが、それが現実。

 

私は国立大教育学部→大学院教育学研究科から公立中学校教諭を経て30歳過ぎに独立し、教育事業と国立大附属学園講師を兼務するという「順番もすることもあまり前例に当てはまらない」であろう経歴で、人生において市町村に講師登録をしたことは一度もないのですが、今年は講師を依頼される件数が両手では収まりません。

教員時代に大変お世話になった先生方からの「忙しいとわかっていて電話したんだけど…」という依頼の電話もあれば、全く接点のなかった市教委や管理職の先生から「話をうかがいまして…」と突然電話がかかってきたりもしています。5月になっても。

 

そもそもコンサルの業務が多忙であることや子育てとの両立などの理由で、昨年に附属学園を4年で抜けさせてもらいました。

今年は教員とは違う立場で、時間の制約を受けにくいと判断し市立中に週3回赴いています。

 

ですので、いつもお断りするのは大変心苦しいのですが、今年度は(たぶん来年度も)公立中講師の仕事をお受けすることは困難です。

今、目の前の児童・生徒を何とかしなくては。引き続き、子どもたちのために研究や授業実践で今以上を目指している社会科教員にとって小回りのきく存在でなければ。

 

来年度以降は、景気悪化の一方で教育公務員の人気も高まり、供給不足に一定の歯止めがかかるのではと想像しています。