熱心な学校の先生(研究開発領域より)

この休校期間に、公立学校の先生より「社会科の在宅学習をどのように構築したら良いか」という相談がいくつかありました。

 

まず、このような相談をされる時点で、

「社会科における知識はどのように階層化できるか」

「地理(科)と社会科地理の区別を大事にしている」

という、この教科の基礎を大事にしているからこそ、単語の穴埋めプリントで済ませがちな休校期間を危機的にとらえているのでしょう。

 

副教材(プリントやワーク)は、あくまで保護者が学年費で購入した市販物。

これらを「配って家でさせる」で終わるのではなく、在宅であっても最終的に概念的な知識をいかに育てるかの自分なりの答えを自作教材に乗せて、生徒に届ける(休校がいつ終わるか、次にいつ来るかわからないことへの危機管理。教師のレジリエンスの強化でもある)、

自治体によっては、既存の有力な映像授業や、先生による動画配信と組み合わせる、

地域の同じ教科の先生が分担して在宅教材をつくる、

先生はその時、一番得意な生徒と一番苦手な生徒の両方を想像しながら教材化する、

その指示と取りまとめを市町教委がする。

 

休校期間やGWに研究と実践を積み重ねてきた先生方、頭が下がります。

今日がお披露目の日でしょうか。健闘を祈ります。